お金の教養

概要

賃貸の火災保険は、自分で選ぶことで保険料を抑えつつ必要な補償だけをカスタマイズできる点が最大のメリットです。仲介業者指定のプランには手数料や不要な補償が上乗せされていることが多く、自分で手配すれば年間数千円~数万円の節約が可能です。ただし、補償不足や更新手続きの管理が自己責任となるため、補償項目や契約条件をしっかり比較・確認したうえで加入することが重要です。

また、ネット完結型の保険なら3,490円/年から加入でき、補償内容もライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズできます。

本記事では、賃貸火災保険の基本と、自分で選ぶ際のポイント、さらにコスパに優れたおすすめプラン5選と、指定保険を断って自分で手配する手順をわかりやすく解説します。

火災保険の基本と賃貸で必要な補償

補償内容の種類

賃貸向け火災保険では、主に「家財補償」「借家人賠償責任補償」「個人賠償責任補償」「修理費用補償」などがセットになっている商品が一般的です。特に、借主の過失で建物や他人に損害を与えた場合の「借家人賠償責任補償」は必須の項目です。

自分で選ぶメリット

  1. 保険料の節約
    複数社を比較すれば、ネット完結型のリーズナブルなプランを選べます。価格.comや保険比較サイトを活用すると、世帯別に相場を確認しやすいです。
  2. 補償内容のカスタマイズ
    必要な補償だけを自由に設定できるため、不要な特約を外して無駄なコストを削減できます。水回りトラブル対応や鍵トラブル対応など、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
  3. サービスや特約の選択肢が豊富
    引越し前後も継続加入可能なプランやdポイント還元のある商品、東京海上グループの事故対応サービスなど、付帯サービスでさらにお得にできます。

指定保険に入らないリスクと注意点

  1. 必要補償の見落とし
    指定保険は必要な補償を網羅していますが、自分で選ぶ場合は項目を確認しないと不足する恐れがあります。特に借家人賠償責任特約の賠償額は指定内容と同等以上に設定しましょう。
  2. 契約管理の煩雑さ
    自動更新がない保険も多く、更新忘れや住所変更手続きの漏れがトラブルに。長期契約割引を利用する際は、重複加入に注意して無駄を避けましょう。
  3. 手続きや連絡の自己責任
    大家への申告や証明提出など、手続きはすべて自己責任です。事前に管理会社と相談し、抜け漏れがないようにしましょう。

自分で選ぶ際の選び方ポイント

  1. 補償範囲と補償額を比較
    各社プランで家財補償額や賠償責任額を比較し、実際のリスクに見合った金額を設定しましょう。
  2. 付帯サービスも確認
    事故対応のスピードや示談交渉サービス、24時間コールセンターなど、サービス面の違いを比較して選びます。
  3. 長期契約・ネット割引を活用
    2年契約以上で割引があるプランや、ネット完結型の募集経費が低い商品を選ぶとさらに保険料を抑えられます。

おすすめの賃貸火災保険プラン5選

商品名 年間保険料 主な補償 特徴
日新火災「住宅安心保険」 約4,000円~ 火災・風災・水災・盗難・水濡れ・破裂・爆発 新価基準で全額補償
特約追加可
24時間サポート
損保ジャパン日本興亜「THE 家財の保険 ベーシックⅠ型」 約5,000円~ 火災・雹災・雪災・漏水・盗難・突発事故 代理店提携の事故対応
新価評価で補償
自己負担額選択可
チューリッヒ少短「ミニケア賃貸保険」 3,490円~ 家財補償・借家人賠償責任
個人賠償責任・生活再建費用
オンライン完結
最低限補償プラン
再建費用まで対応
日新火災「お部屋を借りるときの保険」 約3,500円~ 火災・風災・水災・盗難・家財補償・賠償責任 ネット専用で5%割引
引越時再契約不要
自動更新
全労済「住まいる共済」 3,000円~7,200円 火災共済・自然災害共済
賠償責任特約
低価格&割戻金制度
自然災害もカバー

指定保険を断って自分で手配する方法

賃貸契約で「指定保険」とされても、加入先を強制する法的根拠はありません。以下の手順でスムーズに自分手配へ切り替えましょう。

  1. 契約書の確認
    契約書や重要事項説明書に指定保険の記載があるかをチェックします。
  2. 入居申込前に申し出
    申込時や契約前に「自分で火災保険を手配します」と担当者へ伝え、理解を得ます。
  3. 他社見積もりの取得
    選んだプランの見積書を用意し、指定保険と同等以上の補償内容を揃えます。
  4. 証券コピーの提出
    加入証明書(保険証券)を管理会社・大家へ提出し、自分契約を申請します。
  5. 契約後の乗り換え
    拒否された場合は一旦指定保険へ加入後、入居後に解約し自分契約へ切り替えます。返戻金で実質負担を抑えられます。

これらのプランや手順を参考に、必要な補償を確保しつつ固定費を削減し、安心できる賃貸生活を実現しましょう。

まとめ

自分で賃貸の火災保険を選ぶと、保険料を抑えながら必要な補償をカスタマイズできます。ただし、補償不足や契約管理の手間といったリスクもあるため、補償項目や契約条件をしっかり比較・確認したうえで加入しましょう。これらのポイントを押さえれば、費用対効果の高いプランを手に入れられます。

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